インフルエンザの予防

インフルエンザは、インフルエンザウイルスが気道(鼻、のど、気管)に感染し発症する病気です。ウイルスが気道に感染する様式に、飛沫感染と接触感染があります。
① 飛沫感染
インフルエンザに感染した人の“くしゃみ”や“咳”によるしぶきをあびて、発症するパターンです。一般に、しぶきは1から2メートル飛散するとされています。インフルエンザを発症した人から約2メートル離れていればしぶきをあびません。また、近い距離にいてもマスクを着用していれば、直接しぶきが気道に入るのを防げます。
咳やくしゃみをしている人は他の人にしぶきを飛ばさないよう、マスクをしたり口や鼻を手で被ったりしましょう(咳エチケット)。
② 接触感染
インフルンザで汚染された場所を手で触った後に、その手で物を食べたりして感染するパターンです。石鹸による手洗いや手指消毒用アルコール製剤が有効です。街や駅など、人の多い場所に出た後は手を洗いましょう。
③ 予防接種
今シーズンのワクチンは、A型2種類とB型2種類の計4種類のウイルス株をもとに作製されています。予防接種には、インフルエンザの重症化を予防する効果があります。一方、予防接種をしてもインフルエンザを発症することがありますので、①と②の感染対策は重要です。ワクチン接種後、インフルエンザに対する抵抗力(免疫)ができるまで約2週間かかると言われています。
④ 抗インフルエンザ薬の予防内服
家族や職場でインフルエンザを発症した方と接触した場合、インフルエンザを発症していなくてもタミフルやリレンザなどの抗インフルエンザ薬をはじめることがあります。医療現場や受験生などが対象となることが多いようです。あくまで予防投与ですので、自由診療となり健康保険は使用できません。

寒い日が続いています。どうぞ、ご自愛ください。

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